業績低迷の背景(アップル時代)

1995年、アップルは業績面で大きな試練を迎えた。

それまでは、GUI(グラフィックユーザーインターフェース)と云う操作性が簡単なPCはマックしかなかった。

ところが、1995年にマイクロソフトのGUIであるWindows95が発売開始になり、それは多くのPCメーカーにライセンスされていたことから、マックの売り上げに大きな影響を受けた。

アップルはWindows95と真っ向から闘い、アップルらしさを忘れ、PCのハードスペック(MHZ,MB,,,)と同梱されているソフトの数と値段で勝負した。

更に、プリンター、デジカメ、等の商品開発まで手を出し、経営戦略が多様化し過ぎた。

アップルらしさとは、マックを使った時の感動、やりたいことが簡単にできる、創造力を目覚めさせる力、個人を支援するエージェントとしての進化、、等であり、更には筐体設計(インダストリーデザイン)力である。

1996年にスティーブ・ジョブスが暫定CEOでアップルに戻ってきて、1997年のiMacの大ヒットが今日のアップル幕開けであった。

まさに、「らしさを忘れ低迷し、らしさを取り戻し回復」した典型的な事例である。

アップルの過去のCEOは5人である。

ジョン・スカーリー、マイク・スピンドラ―、ギル・アメリオ、スティーブ・ジョブス、ティム・クックだ。私はこの5人のCEOと仕事をした経験がある唯一の日本人だ。

アップルらしさを最も知っているのはスティーブ・ジョブスであることは明白だ。

すなわち、創業者のDNAが「らしさ」である。

世の中、それを継承発展する企業は成長を続けている。

今後とも、アップルがアップルらしさを忘れず、更に「らしさ」を発展させることを期待する。